おとうと 01

【解説】
『学校』シリーズ以来、約10年ぶりとなる山田洋次監督による現代劇は、2008年に逝去した市川崑監督の『おとうと』にオマージュを捧げた作品だ『母べ え』でも共演した吉永小百合と笑福亭鶴瓶が、再度姉弟役を演じている。女手一つで娘を育ててきた姉と、大阪で芸人にあこがれながら破天荒な暮らしを送る弟 との再会と別れを描きながら、家族とは何かを問う。もちろん、笑いと涙を交えながら。思えば『幸福の黄色いハンカチ』や『息子』をはじめとする諸作で、そ の時代その時代の家族の姿を追い続けてきた。いつの時代も変わらない家族の姿を描く一方で、鋭く切り取る現代社会が抱える問題—「看取り」「ターミナルケ ア」への問題提起にも着目してほしい。

【あらすじ】
早くに夫を亡くした吟子は、東京の私鉄沿線の一角で、小さな薬局を女手一つで切り盛りしながら娘の小春を育て、義母の絹代と3人で暮らしていた。小春とエ リート医師の結婚が決まり、一家は幸せの絶頂にあった。そして結婚式当日。和やかに始まった披露宴に、にわかに暗雲が—吟子の夫の13回忌で大暴れしたの を最後に、音信不通になっていた吟子の弟・鉄郎が紋付き袴で現れたのだ。

【キャスト】
吉永小百合
笑福亭鶴瓶
蒼井優、加瀬亮、小林稔侍、森本レオ、芽島成美、田中壮太郎、キムラ緑子、笹野高史、ラサール石井、佐藤蛾次郎、池乃めだか、小日向文世、横山あきお、近 藤公園、石田ゆり子、加藤治子

【スタッフ】
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、平松恵美子
撮影:近森眞史
美術:出川三男
編集:岩井巌
音楽:冨田勲

【映画情報】
製作国:2010年日本映画
上映時間:2時間6分
配給:松竹